絡繰ハウス
中心部より離れた閑静な住宅街にある、高台に位置する敷地。隣家が近く、細心の注意を払って窓を配置しました。
また、高台であることを利用し、春に咲き誇る桜の木を借景としました。
いたるところに遊び心満載の仕掛けが散りばめられた「絡繰ハウス」。
建て替えのため、思い出の品々をアレンジして新居に再利用しました。
玄関ホール正面のニッチには、鉄道に親しみ深かったご主人様のお父様がコレクションしていたデコイチのプレートが埋め込まれています。
ダークブラウンの木材とホワイトの壁紙のコントラストが美しいLDKは、大きくまるいアール開口が空間のアクセントになっています。
アール開口の向こうには移設した欄間が埋め込まれた天井が目を惹く和室があり、そこには秘密の書斎へと続くハシゴがかけられています。
夜間に洗濯物を干すことの多い奥様のために、浴室乾燥を利用してランドリールームになるよう水周りを設計。
階段は造作のブックシェルフ型のスライドドアによって隠されており、一見するとわからないようになっています。
2階には主寝室と子供室の他、屋根裏スペースを有効活用した収納部屋とご主人様の書斎を設えました。